◆作画については言うことナシ！技術が高いというより安定しています。本編だと同じ回でもちょっと気を抜くとめっちゃぶっさい顔したアラミスとか出てきましたから（トホホ〜）リシュリューが本編よりカッコよく描かれていると思いました。

◆本編と違うダルタニャンの声。それよりもエライ棒読みなんですが、何かあったのでしょうか古川登志夫。

◆てか、コピーまで出てくるとは思わなかったよ。すでに本編の登場キャラは大まかに完成していたのですかな？

◆鉄仮面の捜索をサボって酒場に直行するアラミス！いや〜素晴しい先輩ですね！帽子を投げる所といい、スカシでタラシという原作に非常に忠実なキャラクターです。この頃は。

◆シャルメーン登場！本編では『三銃士の友達』というキャラは出てきませんでしたね。こういうキャラがいると三銃士のキャラにも深みが出てくるのですが。本編でシャルメーンが切られたのは何とも惜しいですわ。

◆それにしても美味しすぎるシャルメーン『席を２つ‥‥ってアンタしかいないじゃん』アンタ！アラミス様をアンタ呼ばわり！ギャーー！（悶絶）

◆ジャンの家に踏み込んだダルタニャン。仕掛けられていた罠にひっかかってダルタニャン気絶！貧乏暮しと言いながら、あの厳重な防犯システム、セキュリティの高さは何だ！よっぽど盗られてはいけないものが隠されていると見た！恐るべしはだしのジャン。

◆水をぶっかけられて目が覚めるダルタニャン。『オレと呑んでいればこんなことにならなかったのに』と、アラミス。……全く思いやりの感じられないセリフです！さすがアラミス様！

◆夜が明けて、ベッドで熟睡中ダルタニャン。コンスタンスが起こしに来ますが、『うっさいな〜もうちょっと寝かしといてくれよ〜』‥‥居候にあるまじき態度のデカさ！私だったら即刻退去命令だ！本編ではそのデカイ態度がさらにエスカレート！ジャンも一緒に面倒見てもらってると言うのに『うっせえな〜……（ジャンに向かって）ちょっと起きて放っておくように言ってくれよ』とか言ってんだぜ。出てけ。

◆さらわれるコンスタンス。現場に残されたハンカチ。色はローズレッド。ユリの刺繍の入ったフリル付きのとっても可愛いハンカチですね。アラミスの手ぬぐいみたいなハンカチ（45話でペペ縛ったやつ）とは大違いですね！

◆再びシャルメーン登場！証言を聞くだけなのにわざわざダルタニャンの所まで連れてくるあたりがアラミスの愛です。『酒場のゴロツキに聞いたんだけどさ』庶民口調がグッと来ます。三銃士世界はみんなすごく言葉遣いが丁寧で（ジャンでさえ）時々背中がむず痒くなるのですが、シャルメーンはホントに庶民代表っぽくて好きです。

◆はてさて園遊会当日。摺り替えられる国王ルイ１３世。パイロット版ではフィリップ本人が鉄仮面なんですね。まったくフランソワはどんな教育をしていたのだか！……いやいや……本編とは関係ない関係ない…

◆ジャンの着ぐるみがカワイイザンス。これはリチャード・レスター版、映画三銃士のプランシェのパロディということは三銃士ファンの間では結構有名でござんすね。パイロット版ジャンは偶然誘発要員として活躍（あ、本編でもそんなカンジか）偶然迷路の仕掛けを見つけ、偶然いじってみたところ、偶然そこを通ったダルタニャンが穴に落ちて鉄仮面を捕まえます。

◆捕らえられた鉄仮面！しかし仮面は簡単に外れました。国王が二人！本物はどっちだ！アトスが『本物の国王の衣装には指輪が縫い付けてある』と言ったため、慌てたニセ国王は逃亡！しかし実は最初からどちらの衣装にも指輪は縫い付けてなかったのです。これぞ偽物なら慌てて逃げ出すだろうというアトスの策略！『さすが三銃士の知恵袋アトスだな（ルイ１３世談）』知恵袋！知恵袋って……そりゃ……ぽたぽた焼きじゃないんだから……

◆今回は鉄仮面が上手くひっかかってくれましたが、そこは三銃士の知恵袋アトス！それでダメなら『両側からアンヌ王妃をひっぱって手を放した方が本物の国王』とかいろいろ次の手を考えていたに違いありません。

◆こうして無事事件は解決しました。『コンスタンスさんが見てるからって照れなくていいじゃん！』『まいったな〜アハハハ〜〜』と絵に描いたような大団円！笑顔のダルタニャンもまさかスカシでタラシのアラミスに本編の主役の座を奪われるとは思ってもみなかったのでありました。（ナレーション：沢田敏子）