キャラトーク・アラミス編

□■アラミスって大したことないと思う■□

私は聞きたい。このページを見ている人に聞きたい。アラミスファンとして、アラミスを愛する人達に聞きたい。第一部のアラミスってカッコイイか?!!

私はどうもカッコイイとは思えない。むしろ格好悪い。つか田舎者。あんまり『一般論』とか使いたくないが、まず世間の一般認識として頭に入れて欲しいのは『元から上品な人間は上品に振る舞う必要は無い』『元から頭の良い人間は頭の良さを見せつける必要は無い』という認識であります。

第一部のアラミスはどうもそこらへんのことが分かっていないと思う。アトスという本物の優雅な人間の前ではどうしたって見劣りするということが分かっているのかいないのか洗練された態度を気取り、これ見よがしな知識の披露(ラテン語を暗唱するが、みんなの前でアトスに間違いを訂正される……クッ!アトスめ!)全体的にアラミスの振る舞いはどうにもわざとらしいといいますか、生まれつき身に付いているモノでは無いという印象。知識も経験も半端な田舎者が都会に出てきて無理して背伸びしているというように見受けられます。ダルタニャンを田舎者呼ばわりするのも、東京に出てきて都会にもまれた田舎者が新参者の田舎者をバカにする。東北人が九州人をバカにするような(あくまで喩えですから)その現象に近いものがあるのではないでしょうか?ダルタニャンもそんなアラミスの本質を見抜いていたようで『アトスはなんて立派な人間なんだ。それに比べてアラミスはという記述が何度か出てきます(……クッ!ダルタニャンめ!)女性関係においても純情一直線。浮き名を流すよりも女の手のひらで転がされているカンジ。ジュヴルーズ夫人から手紙をもらってはしゃげ回るアラミス。ソレを可愛いと思うか情けないと思うか。私は後者。(ワタシのアラミス様はそんなボウヤじゃないのよ〜〜と本を抱えて悶絶しますた。)

もう一つ私が『アラミス=田舎者説』を主張するその理由は(いつの間にそんな説が!?)強烈なまでの上昇志向!これも『元から地位のある人間はわざわざ上を目指さない』という一般論に基づいて私はアラミスは元々は大したこと無い家柄の出ではないかと思う訳であります。底辺にいる人間程上を目指したがるものです。家柄でアレだからオノレの知恵と努力で何とかするしかない!(当時の世の中は知恵と努力で何とかなるほど自由な社会では無かったと思いますが、どんなもんかは調べて無いのでわかりません)……と夕日に誓ったアラミス少年……という妄想話はおいといて、三銃士の一人として剣の腕も一級品。そのまま銃士として生きてもそれなりの地位は獲得出来たかと思われますが、それにもかわらず『銃士は腰掛けで本命は神父』と常日頃明言しているのもやはり『そっちの方が出世出来るから』だと思うのです。(大体第一部でアラミスの知識が披露出来た場面って、バッキンガム公爵に手紙を書く場面くらいしかなかったのでは?)

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